次に伊耶那岐の神、妹伊耶那美の神
伊耶那岐の神と伊耶那美の神は
言霊「イ」言霊「ヰ」です
何もなかった心の宇宙から
次々と母音ウアオエと
半母音ワヲヱが生まれ
次にその母音と半母音を結ぶ
八父韻チイキミシリヒニが
出現しました
そうして現れたのが
伊耶那岐の神と伊耶那美の神です
この二柱の神様は
創造意志を司ります
創造意志というのは
他の母音や半母音の
欲望、感情、記憶、智恵と違い
何もしなくてもポッと現れる様な
そういう性質のものではないことが
わかります
そして同時に
この創造意志がなければ
心の宇宙も
私たちが住むこの世界も
何も動きが無い・・
‥‥という事を
サクッとこの古事記は
伝えています
つまり・・
人がいるから・・・
人の心があるから
人の中にこの「創造意志」があるから
世界は現れている
人が居なければ世界は現れない
人の心が無ければ
この世界に物質は一つも
現れることが出来ない
ってことを
この古事記はさらっと伝えています
そしてこの創造意志は
他の四つの母音・半母音を
支えるものにもなります
それまでぼんやりと
純粋な領域で「生きる欲望」が
いわば夢見がちな状態であったのが
この二柱の出現で
はっきりとした「生きる」という意志に
変わるんですね
私たちの心は
ここでやっと
目を覚ます準備が整ったことになります
まだ私たちは目を覚ましていません
だからまだ
この世界は創造されていない段階です
この世界が創造されるのは
この二柱が
子音を産んでいくことで
始まります
この二柱が
五十音の残りの３２音を
お互いにいざない合いながら
産んでいくので
この二柱は
親音
と呼ばれております
図で表すとこんな感じです
この二柱の神は
とても特殊な性質を持つ神様です
前にお伝えした通り
八父韻の音は全て
イの段の音です
そして全てが
ペアになっています
実は前回お伝えした
宇比地邇の神（うひぢにのかみ）
角杙の神（つのぐひのかみ）
意富斗能地の神（おほとのぢのかみ）
於母陀琉の神（おもだるのかみ）
は実は
姿を変えた伊耶那岐の神でもあるのです
だから同様に
妹須比智邇の神（いもすひぢにのかみ）
妹活杙の神（いもいくぐのかみ）
妹大斗乃神（いもおほとのべのかみ）
妹阿夜訶志古泥の神（いもあやかしこねのかみ）
は伊耶那美の神のもう一つの姿となります
つまり
伊耶那岐の神と伊耶那美の神というのは
父韻としての属性を持ちながら
同時に母音でもあるという・・・
とってもマニアックな神様なのです
そして母音としての言霊「イ」「ヰ」
であるときは
この二柱は隠れ神となるのだそうです
とはいえ・・
最初に断っておきますが
この二柱が登場すると
その後の古事記の話は
下ネタ満載になっていきます
私はこれから
そんなことばっかり
お伝えすることになりますが
それは決して
私が欲求不満だから
ではありませんからね〜🤣
そんなことより
このように
私たちがもともと持っている
心の先天構造は
人間が人間である限り
誰もが与えられている
精神構造なのだそうです
その構造を詳しく知り
自らの心のうちに確認すればするほど
目の前で起こる出来事に対し
的確な判断が下せるようになる
・・・・
・・・らしいです
まーお伝えしてる私が
こんな感じでダメダメだから
この辺りはちっとも
説得力がないとは思いますが・・
サーセン・・・・
とはいえここで
先天十七言霊が出そろいました
図にするとこんな感じです
この図を天津磐境（あまついはさか）といいます
そして次の文
上の件の国之常立神より下
伊耶那美の神より前を
并せて神世七代という
言霊「エ」「ヱ」「チイ（yi）」「シリ」「ヒニ」「イヰ」
を神世七代（かみよななよ）といいます
今回はここで終わります
次回は子生みの前の
島生みになります
ではまたね👋🌼
