2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

高天原成弥栄(タカマハラナヤサ)

是に左の御目を洗ひたまひし時に成りませる神の名は (ここにひだりのみめをあらひたまひしときになりませるかみのなは) 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 次に右の御目を洗ひたまひし時に成りませる神の名は (つぎにみぎのみめをあらひたまひしときに…

墨江の三前の大神

其の底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命、三柱の神は(そのそこつつのおのみこと、なかつつのおのみこと、うはつつのおのみこと、みはしらのかみは) 墨江の三前の大神なり(すみのゑのみまえのおほかみなり) <現代語訳> また 底筒之男命、中筒之男命、…

件名なし

此の三柱の綿津見神は、阿曇連等が祖神と以いつく神なり (このみはしらのわたつみのかみはあづみのむらじらがおやがみともちいつくかみなり) 故れ阿曇連等は、其の綿津見神の子、宇都志日金拆命の子孫なり (かれあづみのむらじらは、このわたつみのかみの…

ワダツミの神とツツノオの命

次に水底に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、(つぎにみなそこにそそぎたまふときになりませるかみのなは) 底津綿津見神、次に底筒之男命(そこつわたつみのかみ、つぎにそこつつのおのみこと) 中に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は(なかにそそぎたま…

間違えちゃった

次に其の禍を直さむと為て成りませる神の名は(つぎにそのまがをなほさむとしてなりませるかみのなは) 神直毘神、次に大直毘神、次に伊豆能売神(かんなおひのかみ、つぎにおおなほひのかみ、つぎにいづのめのかみ) <現代語訳> 次にその禍い事を 直そう…

禊は続く

是に上瀬は瀬速し、下瀬は瀬弱し、と詔りごちたまひて、(ここにかみつせはせはやし、しもつせはせよわし、とのりごちたまひて) 初めて中瀬に堕りかづきて、滌ぎたまふ時に成り坐せる神の名は(はじめてなかつせにおりかづきて、そそぎたまふときになりませ…

奥と辺

次に投げ棄つる左の御手の手纏に成りませる神の名は、奥疎神 (つぎになげうつるひだりのみてのたまきになりませる、かみのなはおきさかるのかみ) 次に奥津那芸佐毘古神(つぎにおきつなぎさひこのかみ) 次に奥津甲斐弁羅神(つぎにおきつかひべらのかみ) 次に…

時置師神

次に投げ棄つる御帯に成りませる神の名は道之長乳歯神 (つぎになげうつるみおびになりませるかみのなはみちのながちはのかみ) 次に投げ棄つる御裳に成りませる神の名は時置師神 (つぎになげうつるみもになりませるかみのなはときおかしのかみ) 次に投げ…

衝立船戸神

故れ投げ棄つる御杖に成りませる神の名は、衝立船戸神 (かれなげうつるみつえになりませるかみのなは、つきたつふなどのかみ) <現代語訳> ここで投げ捨てられた杖に お生まれになったのが 衝き立つ船戸の神です ・・・・・ 杖や剣というのは 古事記では…

阿波岐原

是を以て、伊耶那岐大神の詔りたまはく、 (ここをもて、おざなぎのおおかみののりたまはく) 吾は、いなしこめしこめき穢き国に到りて在りけり(あは、いなしこめしこめききたなきくににいたりてありけり) 故れ吾は御身の禊為な、とのりたまひて (かれあ…

おさらい

ここから古事記のお話は 最終章に突入します なので 少し今までの流れを おさらいしておきます 最初にイザナギはイザナミと共に 三十二の子音を生みました 次にイザナギだけで 主体側の五十音言霊の内容を検討し整理して その中にタケミカヅチの男の神という…

おさらい

ここから古事記のお話は 最終章に突入します なので 少し今までの流れを おさらいしておきます 最初にイザナギはイザナミと共に 三十二の子音を生みました 次にイザナギだけで 主体側の五十音言霊の内容を検討し整理して その中にタケミカヅチの男の神という…

黄泉大神

故れ其の伊耶那美命を黄泉大神と 謂す 。(かれそのいざなみのみことをよもつおおかみとまをす) 亦其追ひしきしによりて、道敷大神と号すと云えり。(またかのおひしきしによりて、ちしきのおおかみといへり) 亦其の黄泉坂に塞れし石は、道返大神とも号し…

事戸度し

最後に、其の妹伊耶那美命、身自ら追ひ来ましき。(いやはてに、そのいもいざなみのみこと、みみづからおひきましき。) 爾ち千引石をその黄泉比良坂に引き塞へて、(すなわちせんびきいわをそのよもつひらさかにひきさへて) 其の石を中に置きて(そのいわ…

モモタロさん

ここに伊耶那岐命、桃子に告りたまはく、(ここにいざなぎのみこと、ももにのりたまはく) 汝、吾を助けしが如、葦原中国に所有、(いまし、あをたすけしがごと、あしはらのなかつくににあらゆる) うつしき青人草の苦瀬に落ちて患愡まむ時にたすけてよ、(…

黄泉比良坂

猶追ひて黄泉比良坂の坂本に到る時に(なほおひてよもつひらさかのさかもとにいたるときに) 其の坂本在る桃子を三箇取りて、待ち撃ちたまひしかば、悉に逃げ返りき (そのさかもとなるもものみをみつとりて、まちうちたまひしかば、ことごとににげかへりき…

十拳剣 再び

且後には、其の八雷神に、千五百の黄泉軍を副へて追はしめき (またのちには、かのやくさのいかづちがみに、ちいほのよもついくさをそへておはしめき) 爾れ御佩かせる十拳剣を抜きて、後手にふきつつ逃げ来ませるを (かれみはかせるとつかのつるぎをぬきて…

十拳剣 再び

且後には、其の八雷神に、千五百の黄泉軍を副へて追はしめき (またのちには、かのやくさのいかづちがみに、ちいほのよもついくさをそへておはしめき) 爾れ御佩かせる十拳剣を抜きて、後手にふきつつ逃げ来ませるを (かれみはかせるとつかのつるぎをぬきて…

十拳剣 再び

且後には、其の八雷神に、千五百の黄泉軍を副へて追はしめき (またのちには、かのやくさのいかづちがみに、ちいほのよもついくさをそへておはしめき) 爾れ御佩かせる十拳剣を抜きて、後手にふきつつ逃げ来ませるを (かれみはかせるとつかのつるぎをぬきて…

是に伊耶那岐命、見畏みて、逃げ還ります時に、(ここにいざなぎのみこと、みこしこみて、にげかへりますときに、) 其の妹伊耶那美命、吾に辱見せたまつ、(そのいもいざなみのみこと、あれにはぢみせたまひつ、) と言したまひて、即ち予母都志許売を遣し…

天津金木音図

如此白して、其の殿内に還り入りませる間、甚久しくて待ち難ねたまひき。 (かくまをして、そのとのぬちにかへりいりませるほど、いとひさしくてまちかねたまひき) 枯れ左の御美豆良に刺させる、湯津津間櫛の男柱一箇取り闕きて、 (かれひだりのみみづらに…

黄泉の国は 主体である我々の心の宇宙の 話ではありません 「私」以外の外の世界のお話です だから言霊の神々は生まれません・・ それでもイザナギとイザナミは 何だかんだと 夫婦喧嘩しながら それぞれを己を成長させていく… ここからは そんな物語展開にな…

好きバレ

これまでの流れをサラッとおさらいしておきます まずはイザナギとイザナミは 協同して三十二の子音を生み それをカグツチの神として 文字に現わしました そこでイザナミの仕事は終わりました 精神要素である 五十音の言霊の 整理と運用の確認の仕事は イザナ…

是に其の妹伊耶那美命を相見まく欲して(ここにそのいもいざなみのみことをあひみまくおもほして) 黄泉国に追いひ往でましき(よもつくににおひでましき) その後どうしても イザナギはイザナミに会いたくなられて 黄泉の国へ後を追っておいでになりました …

八山津見神

イザナミ去ったあと 客体の役割をしていたのは カグツチの神である粘土板でした そしてそのカグツチとは 五十音の表音仮名文字を記した粘土板でしたよね 古事記の話は 今度はこの「文字」についての検討に入ります 殺さえましし迦具土神の頭に成りませる神の…

休憩の考察タイム

ちょっと古事記の解読を 休憩しますね 少し前に戻りますが 泣沢女神の宝座の名が ありました 小豆島と言います ここで出てきたヤツです この小豆島にはまたしても 別名があり 大野手比売(おほぬでひめ) といいます 大いなる横(貫)に並んだ働き(手)を 秘めて…

握手と起手

次に御刀の手上に集れる血 (つぎにみはかしのてがみにあつまれるち) 手俣より漏き出でて成りませる神の名は (たなまたよりくきいでてなりませるかみのなは) 闇淤加美神、次に闇御津羽神 (くらおかみのかみ、つぎにくらみつはのかみ) 御刀の柄に集まった…

建御雷之男神

次に建御雷之男神、亦名は建布都神、亦名は豊布都神 (つぎにたけみかづちおのかみ、またのみなはたけふつのかみ、またのみなはとよふつのかみ) 次に建御雷之男神、 またの名は建布都神であり豊布都神である神が生まれました ここでめっちゃ重要な神さまが…

建御雷之男神

次に建御雷之男神、亦名は建布都神、亦名は豊布都神 (つぎにたけみかづちおのかみ、またのみなはたけふつのかみ、またのみなはとよふつのかみ) 次に建御雷之男神、 またの名は建布都神であり豊布都神である神が生まれました ここでめっちゃ重要な神さまが…

建御雷之男神

次に建御雷之男神、亦名は建布都神、亦名は豊布都神 (つぎにたけみかづちおのかみ、またのみなはたけふつのかみ、またのみなはとよふつのかみ) 次に建御雷之男神、 またの名は建布都神であり豊布都神である神が生まれました ここでめっちゃ重要な神さまが…