爾に伊耶那岐大御神、大きく忿怒らして（
然らば汝、此の国にはな住みそ（しからばみまし、
と詔りたまひて、乃ち神やらひにやらひ賜ひき（とのりたまひて、
故れ其の伊耶那岐大御神は、淡海の多賀になも坐します
（かれそのいざなぎのおおみかみは、
＜現代語訳＞
これを聞き
伊耶那岐大御神はたいそう怒って
それならお前は
この国にいてもらうまい
と言ってついに
追放してしまいました
この伊耶那岐大御神は今、
近江の多賀大社にご鎮座されています
・・・・・・
ここは
「忿怒らして」というのが
言霊学の視点から見ての
解釈のポイントになるのかなと思います
ここまでの物語の中で
イザナギのキャラ設定が
そこまで人格者ではなかったので
いくら
伊耶那岐大御神という
いかにも神様っぽい凄い名がついていたって
そこはイザナギなので
息子の所業をプンスカ怒る事は
大いにあり得ると思うのです
まあでもここは我々が大人になって
言霊学の視点で解釈すれば
「忿怒らして」は「五神らして」
という解釈が妥当だと思います
イザナギの司る天津菅麻音図の
「アオウエイ」の五母音を
それぞれの次元階層から
その相違を検証して
スサノオの
物質世界探求の仕事は
高天原の精神世界で
行なう事じゃないと判断して
その探求は外国でするのが妥当だという事で
…という感じでしょう
これで伊耶那岐大御神は
全ての仕事をやり終え
今でも我々の心の宇宙の
淡海の多賀
に鎮座しているのです
淡海の多賀というのは
箍(たが)のように締めて結ぶ
父韻のお働きを指しています
このように今でも
伊耶那岐大御神は我々の心の宇宙で
子音を生み続けている
という事ですね
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