黄泉の国は
主体である我々の心の宇宙の
話ではありません
「私」以外の外の世界のお話です
だから言霊の神々は生まれません・・
何だかんだと
夫婦喧嘩しながら
それぞれを己を成長させていく…
ここからは
そんな物語展開になっていきます
迎えに来たイザナギに対し
イザナミはこう答えます
爾に伊耶那美命の答白したまはく（
悔しき哉、速く来まさずて、吾は黄泉戸喫しつ（くやしきかも、
残念です
貴方がお別れしてから直ぐにいらっしゃらなかったので
私は黄泉国の食べ物を食べてしまいました
・・と現代語訳だとこうなります
この文章だけ読むと
イザナミも
イザナギが迎えに来るのを
待ってたみたいに思えます
おっせーんだよ💢
ってちょっとスネてますもんね
書かれてないからわかんないけど
そんなに時間経ってないですよね？
結構すぐに
迎えに行った方だと思いますよ？
なのに・・
イザナミったら
帰れない事情が出来ちゃったもんっ
誰かさんが来るのが遅いせいでっ
・・って人のせいにしてますよね～
精神的には幼いのに
結婚しちゃった夫婦にありがちな
痴話ゲンカだと思います 笑
言霊学の解釈でも
ここはそんなに変わりません
ただ黄泉国(よもつくに)は
四方津国(よもつくに)という
外国のことを指していますので
外国の文化を知って
それにすっかり魅了されちゃいました☆
・・・という感じの解釈になるそうです
聖書でいうところの
イブが蛇にそそのかされて
禁断の実を食べた感じと似てますね
聖書では
その後アダムも
その実を食べちゃうんでしたっけ？
然れども、愛しき我が那勢命、入り来坐せる事恐ければ、
（しかれども、うつくしきあがなせのみこと、
でもせっかくあなたがわざわざ迎えに来て下さったのだから
帰ることにします
その前に
ここの黄泉の国の神と議論してきますから
その間は私を見ないでくださいね
・・・・・・・
こういう神話に出てくるような
「見ないでくださいね」という約束って
絶対に守られませんよね
ここでもそうだし
ツルの恩返しとか
浦島太郎とか
絶対に見ないでとか
絶対に開けないでっていうのは
絶対に守られないフラグになっています
そして勿論ここでも
その約束は守られません
でもここで重要なのは
イザナミが何を見ないで欲しかったのか
って事なのです
言霊学的にいうと
イザナミは
客観世界を司っています
自分以外の自分を取り巻く世界の全てが
イザナミの世界です
つまりは
この今の文明を支えてる
物質文明そのものを指しているそうです
古事記が書かれたのは
千年以上前になります
その頃の物質文明は
まだまだ科学が発展しておらず
未熟な文明であったはずです
科学が発展しなければ
物質文明は花開きません
なのでイザナミは
その科学文明が花開くまで
待っててくださいと
イザナギに告げたことになるらしいんです
果たしてこの後
どうなるか…って感じですね
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