2023-01-01から1年間の記事一覧
故れ伊耶那岐大神、速須佐之男命み詔りたまはく、(かれいざなぎのおおかみ、はやすさのおのみことにのりたまはく) 何とかも汝は事依させる国を治さずて、哭きいさちる(なにとかもみましはことよさせるくにをしらさずしてなきいさちる) とのりたまへば 爾…
故れ各依さし贈へる命の随に知看す中に(かれおのもおのもよさそたまへるみことのまにまにしろしめすなかに) 速須佐之男命、命さしたまへる国を知さずて(はやすさのおのみこと、よさしたまへるくにをしらさずて) 八拳須心前に至るまで啼きいさちき(やつ…
次に建速須佐の男の命に詔りたまはく(つぎにたけはやすさのおのみことにのりたまはく) 汝が命は海原を知らせ(ながみことはうなばらをしらせ) と、言依さしたまひき(と、ことよさしたまひき) <現代語訳> 次に建速須佐の男の命には あなたは海原を統べ…
次に月読命に詔りたまはく (つぎにつくよみのみことにのりたまはく) 汝が夜の食国を知らせ (ながよるのくにをしらせ) と言依さしたまひき(とことよさしたまひき) <現代語訳> 月読命には 夜の食国を 自らの統治として治めよ と命令しました ・・・・…
此の時、伊耶那岐命大く歓喜ばして詔りたまはく、(このときいざなぎのみこといたくよろこばしてのりたまはく) 吾は子生み生みて、生みの終に、(あれはみこうみうみて、うみのはてに) 三貴子を得たり、とのりたまひて(みはしらのうづのみこをえたり、と…
此の時、伊耶那岐命大く歓喜ばして詔りたまはく、(このときいざなぎのみこといたくよろこばしてのりたまはく) 吾は子生み生みて、生みの終に、(あれはみこうみうみて、うみのはてに) 三貴子を得たり、とのりたまひて(みはしらのうづのみこをえたり、と…
是に左の御目を洗ひたまひし時に成りませる神の名は (ここにひだりのみめをあらひたまひしときになりませるかみのなは) 天照大御神(あまてらすおおみかみ) 次に右の御目を洗ひたまひし時に成りませる神の名は (つぎにみぎのみめをあらひたまひしときに…
其の底筒之男命、中筒之男命、上筒之男命、三柱の神は(そのそこつつのおのみこと、なかつつのおのみこと、うはつつのおのみこと、みはしらのかみは) 墨江の三前の大神なり(すみのゑのみまえのおほかみなり) <現代語訳> また 底筒之男命、中筒之男命、…
此の三柱の綿津見神は、阿曇連等が祖神と以いつく神なり (このみはしらのわたつみのかみはあづみのむらじらがおやがみともちいつくかみなり) 故れ阿曇連等は、其の綿津見神の子、宇都志日金拆命の子孫なり (かれあづみのむらじらは、このわたつみのかみの…
次に水底に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は、(つぎにみなそこにそそぎたまふときになりませるかみのなは) 底津綿津見神、次に底筒之男命(そこつわたつみのかみ、つぎにそこつつのおのみこと) 中に滌ぎたまふ時に成りませる神の名は(なかにそそぎたま…
次に其の禍を直さむと為て成りませる神の名は(つぎにそのまがをなほさむとしてなりませるかみのなは) 神直毘神、次に大直毘神、次に伊豆能売神(かんなおひのかみ、つぎにおおなほひのかみ、つぎにいづのめのかみ) <現代語訳> 次にその禍い事を 直そう…
是に上瀬は瀬速し、下瀬は瀬弱し、と詔りごちたまひて、(ここにかみつせはせはやし、しもつせはせよわし、とのりごちたまひて) 初めて中瀬に堕りかづきて、滌ぎたまふ時に成り坐せる神の名は(はじめてなかつせにおりかづきて、そそぎたまふときになりませ…
次に投げ棄つる左の御手の手纏に成りませる神の名は、奥疎神 (つぎになげうつるひだりのみてのたまきになりませる、かみのなはおきさかるのかみ) 次に奥津那芸佐毘古神(つぎにおきつなぎさひこのかみ) 次に奥津甲斐弁羅神(つぎにおきつかひべらのかみ) 次に…
次に投げ棄つる御帯に成りませる神の名は道之長乳歯神 (つぎになげうつるみおびになりませるかみのなはみちのながちはのかみ) 次に投げ棄つる御裳に成りませる神の名は時置師神 (つぎになげうつるみもになりませるかみのなはときおかしのかみ) 次に投げ…
故れ投げ棄つる御杖に成りませる神の名は、衝立船戸神 (かれなげうつるみつえになりませるかみのなは、つきたつふなどのかみ) <現代語訳> ここで投げ捨てられた杖に お生まれになったのが 衝き立つ船戸の神です ・・・・・ 杖や剣というのは 古事記では…
是を以て、伊耶那岐大神の詔りたまはく、 (ここをもて、おざなぎのおおかみののりたまはく) 吾は、いなしこめしこめき穢き国に到りて在りけり(あは、いなしこめしこめききたなきくににいたりてありけり) 故れ吾は御身の禊為な、とのりたまひて (かれあ…
ここから古事記のお話は 最終章に突入します なので 少し今までの流れを おさらいしておきます 最初にイザナギはイザナミと共に 三十二の子音を生みました 次にイザナギだけで 主体側の五十音言霊の内容を検討し整理して その中にタケミカヅチの男の神という…
ここから古事記のお話は 最終章に突入します なので 少し今までの流れを おさらいしておきます 最初にイザナギはイザナミと共に 三十二の子音を生みました 次にイザナギだけで 主体側の五十音言霊の内容を検討し整理して その中にタケミカヅチの男の神という…
故れ其の伊耶那美命を黄泉大神と 謂す 。(かれそのいざなみのみことをよもつおおかみとまをす) 亦其追ひしきしによりて、道敷大神と号すと云えり。(またかのおひしきしによりて、ちしきのおおかみといへり) 亦其の黄泉坂に塞れし石は、道返大神とも号し…
最後に、其の妹伊耶那美命、身自ら追ひ来ましき。(いやはてに、そのいもいざなみのみこと、みみづからおひきましき。) 爾ち千引石をその黄泉比良坂に引き塞へて、(すなわちせんびきいわをそのよもつひらさかにひきさへて) 其の石を中に置きて(そのいわ…
ここに伊耶那岐命、桃子に告りたまはく、(ここにいざなぎのみこと、ももにのりたまはく) 汝、吾を助けしが如、葦原中国に所有、(いまし、あをたすけしがごと、あしはらのなかつくににあらゆる) うつしき青人草の苦瀬に落ちて患愡まむ時にたすけてよ、(…
猶追ひて黄泉比良坂の坂本に到る時に(なほおひてよもつひらさかのさかもとにいたるときに) 其の坂本在る桃子を三箇取りて、待ち撃ちたまひしかば、悉に逃げ返りき (そのさかもとなるもものみをみつとりて、まちうちたまひしかば、ことごとににげかへりき…
且後には、其の八雷神に、千五百の黄泉軍を副へて追はしめき (またのちには、かのやくさのいかづちがみに、ちいほのよもついくさをそへておはしめき) 爾れ御佩かせる十拳剣を抜きて、後手にふきつつ逃げ来ませるを (かれみはかせるとつかのつるぎをぬきて…
且後には、其の八雷神に、千五百の黄泉軍を副へて追はしめき (またのちには、かのやくさのいかづちがみに、ちいほのよもついくさをそへておはしめき) 爾れ御佩かせる十拳剣を抜きて、後手にふきつつ逃げ来ませるを (かれみはかせるとつかのつるぎをぬきて…
且後には、其の八雷神に、千五百の黄泉軍を副へて追はしめき (またのちには、かのやくさのいかづちがみに、ちいほのよもついくさをそへておはしめき) 爾れ御佩かせる十拳剣を抜きて、後手にふきつつ逃げ来ませるを (かれみはかせるとつかのつるぎをぬきて…
是に伊耶那岐命、見畏みて、逃げ還ります時に、(ここにいざなぎのみこと、みこしこみて、にげかへりますときに、) 其の妹伊耶那美命、吾に辱見せたまつ、(そのいもいざなみのみこと、あれにはぢみせたまひつ、) と言したまひて、即ち予母都志許売を遣し…
如此白して、其の殿内に還り入りませる間、甚久しくて待ち難ねたまひき。 (かくまをして、そのとのぬちにかへりいりませるほど、いとひさしくてまちかねたまひき) 枯れ左の御美豆良に刺させる、湯津津間櫛の男柱一箇取り闕きて、 (かれひだりのみみづらに…
黄泉の国は 主体である我々の心の宇宙の 話ではありません 「私」以外の外の世界のお話です だから言霊の神々は生まれません・・ それでもイザナギとイザナミは 何だかんだと 夫婦喧嘩しながら それぞれを己を成長させていく… ここからは そんな物語展開にな…
これまでの流れをサラッとおさらいしておきます まずはイザナギとイザナミは 協同して三十二の子音を生み それをカグツチの神として 文字に現わしました そこでイザナミの仕事は終わりました 精神要素である 五十音の言霊の 整理と運用の確認の仕事は イザナ…
是に其の妹伊耶那美命を相見まく欲して(ここにそのいもいざなみのみことをあひみまくおもほして) 黄泉国に追いひ往でましき(よもつくににおひでましき) その後どうしても イザナギはイザナミに会いたくなられて 黄泉の国へ後を追っておいでになりました …